郡上八幡は水の町。そして地元愛が強い町。
「贈」は、そんな地元企業ゆえに、今ではスピリッツの世界ではすっかり有名になったアルケミエ辰巳蒸留所のジンの中でも、鍾乳洞が水源の犬啼谷(いんなきだに)の水と蛇穴(じゃあな)鍾乳洞から湧き出る水のみで育てたわさびをボタニカル原料とした『わさびジン』だけを販売しています。
日本のわさび産地は、今や瀕死の状態です。全国わさび組合では、このままで行くと15年程で日本のわさびは無くなってしまうとさえ言われています。大産地の静岡や長野でも高齢化が進み、後継者不足や設備投資の目途が立たず、コロナの影響もあって加工場も廃業せざるを得なかった実情があります。
そんな中で、郡上産わさびを精魂込めて育てているわさび屋さんを、「贈」は力いっぱい応援して行きます。日本独自の大切な『わさび文化』を絶やしてはいけないと思っています。
わさび根を大量に投入して蒸留するアルケミエのわさびジンを、どうぞご賞味ください。
アルケミエ辰巳蒸留所のジンは、郡上八幡の犬啼谷[いんなきだに] から流れる水を使っています。この犬啼谷は、和良の蛇穴鍾乳洞と同じ地層で、二億〜二億五千年前の石灰岩から成り立ち、そこから湧き出る清水が源泉となり、ゴウゴウと流れる犬啼川となります。
アルケミエのジンは、様々なボタニカル(植物)を用いて蒸留されますが、特に贈-zou-では地元郡上の気候風土で育つ「わさび」にこだわっています。このわさびも元をただせば兄弟のような水で育っているからです。
自然の湧き水との深いかかわりを持った郡上の地でしかできないジン。飲んだ後に、爽やかなツンとわさびの辛味が残るアルケミエのわさびジン。郡上の自然の恵みから生まれたわさびジンを、じっくりと味わってみてください。
蛇穴(じゃあな)は、岐阜県郡上市和良町にある奥行き約25mの洞窟で、岐阜県の名水50選に指定されています。
蛇穴にはその昔、ここに乙姫様(竜神)が住んでいて、お椀や祭りの鼓などを貸してくれていましたが、あるとき村人が鼓のひとつを返さなかったため、乙姫様が怒って大蛇となって天に昇ったという伝説があり、そこからこの場所は「蛇穴」といわれるようになりました。
蛇穴の水は、太古の時代から山すその大岩に囲まれた鍾乳洞の洞窟からこんこんと湧き出す清水で、涸れることなく今に至っています。
この一帯は石灰岩の地層となっており、ミネラルやカルシウムが豊富な鍾乳洞から湧き出す清水は、一定の水温を保つ必要のあるわさび作りにとって、好条件となります。わさび畑の水は、通年13℃〜15℃に保たれています。わさびが腐らず、無農薬で大きく育つのは、この蛇穴の清水があるからなのです。
やはり香りが命のジンは、オンザロックがおすすめです。但し、アルケミエのわさびジンをおいしく飲んでいただくには、小さめのグラスをご用意ください。
そこに、氷をひとつ入れて静かにジンを注ぎます。
すると、少しずつ氷が解け始めて香り高いジンが口中に広がります。大きなグラスに氷をたくさん入れて飲まれると、せっかくの香りが薄まってしまいますのでご注意ください。
わさびジンによく合う、簡単にできるおつまみをご紹介します。ジンのボタニカルな風味と相性抜群です。
<材 料>
・生わさび
・フランスパンまたはクラッカー等
・クリームチーズ
(スプレッドタイプのものが塗りやすい)
・鯖みそ缶
・粒のピンクペッパー
<作り方>
※お好みでレモン汁を入れるとスッキリ味になります。
<材 料>
・生わさび
・フランスパンまたはクラッカー等
・マグロ
・アボカド
・ポン酢または出汁醤油少々
・オリーブオイル
・ミニトマト
<作り方>
<材 料>
・生わさび
・しゃぶしゃぶ用豚ロース
・ブロッコリースプラウト
・ミニトマト
・ポン酢
<作り方>
<材 料>
・生わさび
・帆立貝柱
・グレープフルーツ
・アボカド
・白ワインビネガー
・オリーブオイル
・塩胡椒(写真はクレージーソルト使用)
<作り方>
なお、いずれも生わさびの代わりにあらずりわさびを使ってもおいしくできます。